「なんとなくやる気が出ない」
こんな経験は誰もがしたことがあるのではないでしょうか。
理念共有研修を行っていると、こんな訴えをする方もいらっしゃいます。
ときには、
・こんな研修に何の意味があるんだ
・私より先に、私の上司がこの研修を受けるべきだ
・一生懸命やっているのに、これ以上やる気を出せと言うのか
こんな声を頂くこともありました。
経営者や人事責任者の方々は、社員さんを大切にする想いがあるからこそ研修を実施されます。しかし、このような声を頂くとあまり良い気分にはなれません。
せっかく研修の機会を提供しても、不平・不満を訴えるのならば、「それは個人の姿勢や考え方の問題だ」という反発の気持ちも沸き上がります。しかし、研修を提供する側としては「そうですね」と同調してはいけない。なぜならば、期待をして研修を依頼してくださった経営者や人事責任者の方、そして社員さんのお役に立てていないのですから。
あるとき、
「やる気が出ないのはその人の姿勢や考え方の問題ではない」という概念と出会いました。
人は元気であれば誰だって明るく前向きになれるもの。
しかし、疲れていたら誰もが後ろ向きで憂鬱な気持ちになるという主張です。
やる気が出ない、イライラする、面倒くさい、集中力が続かない、自信がない、将来が不安等、人のモチベーション低下現象は、脳内で分泌されるホルモンバランスのわずかな違いで症状として現れる。
そのホルモンバランスに影響するのが、人のコンディションを左右する腸内から作り出される血液の質と血流、そして疲れや不安・緊張からくる自律神経のバランスの乱れにある。
言わば、モチベーションがあがらないのは、人の能力・姿勢・考え方以前の問題で、
人のコンディションが大きく左右していると言うのです。
真面目で一生懸命に仕事をされる方ほど以下の症状を抱えつつ日々奮闘されております。
疲れがとれない、だるい、日中に眠くなる、イライラする、仕事のミスが減らない、
人の名前が覚えられない、なんとなく憂うつ、眠れない、将来が不安、肩こり、腰痛、
偏頭痛、肥満症、めまい、冷え、むくみ、糖尿 etc
このような肉体的・精神的不調の症状の根本的原因は、日々の『生活習慣』に起因している。能力でもなく、姿勢、考え方でもなく『生活習慣』に起因している。
業務多忙で時間が取れない中、一生懸命に仕事をされている方ほど、生活習慣が乱れる要素・要因を沢山抱えております。
健全な精神は健全な肉体に宿ります。
好業績を上げるビジネスパーソンもスポーツプレーヤー同様に自らのコンディションをマネジメントしています。
最近は、食事のパフォーマンスの関係を綴った書籍も多く見かけます。
世界NO.1テニスプレーヤーの食事に関する本も有名ですね。
ベストコンディションで高いモチベーションのもと仕事に向かうことで、
卓越した業績を挙げる。
健康で永く働けるコンディションを創り、会社と共に発展する。
自分のコンディションをマネジメントする術を身に付けて、仕事のパフォーマンスを高める。
「やる気が出ないのはその人の姿勢や考え方の問題ではない」
この概念と出会ったとき、私は救われる想いがしました。
ストレスチェックが義務化される現代において、
根本対策としても、とても有効なアプローチです。
0コメント