理念共有の現場で学んだこと①

「自分を肯定する力」

働く幸せ

「日本で一番大切にしたい会社大賞」受賞企業で有名な日本理化学工業 会長 大山 泰弘氏の言葉です。


働く幸せとは、

・ 人に愛されること、

・ 人にほめられること、

・ 人の役にたつこと、

・ 人から必要とされること、

の4つです。

働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのです』 と。

「その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」


諸説ありますが、「働く」の語源は「傍(はた)を楽にする」ことだと言われております。

「はた」というのは他者のことです。


人から愛され、ほめられ、人の役にたち、必要とされる。


このようなメッセージは、多くの人の心に揺らぎを与え、その人の心に勇気と希望の力を与えると思います。


自分の人生の存在意義、生きている実感や喜びを感じ、さらなる成長と貢献欲求が育まれていくと強く思います。


どんな環境に置かれていても、どんな現実に直面していても、自分のことを信じて応援してくれる人がいる。

自分の存在が他者から肯定されることの影響力の強さを訴えております。


この「働く幸せ」をあらわす4つの言葉は、理念経営を象徴する言葉だと感じております。

理念に込めた純粋な想いを語り掛ける経営者のメッセージも同様です。


理念経営を志す経営者の多くは、人生のプロセスで大きな心の葛藤を経験されている方が少なくありません。

困難な現実と向き合いながら、その現実を打開するために自分の存在意義を見つめ直す。

その結果、理念経営の重要性に気づいたというお話をよく伺います。


他者からの肯定が先にあるのではなく、

自分のやろうとしていること・していることの意義を見出し、それを自ら肯定する。

その意義に込めた想いがきっと他者の役に立つと信じ、決断する。


他者の評価・判断に依存するのではなく、自分で自分の決断を肯定すること。

ここからすべてが始まる。

『自己肯定力』(セルフエスティーム)

どんな自分も受け入れ、肯定することで、外側からの評価で揺らぐことなく、自分軸で自分の価値を感じ、自己承認ができる力のこと。

自己肯定力が高まると、感情が安定し、何事にも意欲的になり、根本的なところで自己を信頼できるので、目標や望みの実現を早め、良い結果を受け取り、

自分と同じように人も信頼でき、人からも信頼されるという構図が出来上がり、人間関係が格段とよくなる。

全ては人間関係がベースとなるので、自己肯定感を高まると、人生の質が好転していきます。


理念経営の目的は、社員さんをはじめ関わる全ての方がより幸せになることです。


自分の人生をより幸せなものにしていく。そのために他者に貢献していく。

理念共有の土台に社員さん一人ひとりの自己肯定力を育むことが、とても大切だということを現場で学びました。

人を幸せにする理念経営を探求する

「人を幸せにする理念経営」をテーマに、日々の気づきや学びを共有できれば幸いです。